放射線被爆

 
 
今日は放射線被爆についてお話をします
 
「放射線」と聞いて皆さんはまず何を思い浮かべるでしょうか?
 
原爆、原子力発電所、レントゲン写真、CTなどでしょうか
 
それでは、実際にみなさんは年間にどれほどの放射線を浴びているのでしょうか
 
自然界でも放射線は浴びています
 
場所によっても異なり、標高の高い富士山の山頂では平地の3倍程の放射線量になります
 
普通に生活していると、一年間で2.4 mSv(シーベルト:放射線量の単位です)程度です
 
 
 
それでは、胸部レントゲン写真はどれくらいでしょうか?
 
胸部レントゲン写真1回で0.1~0.2 mSv
腹部レントゲン写真1回で1~2 mSv
です
 
 
放射線量の多いCTでどれくらいでしょうか?
 
胸部CT1回で10~20 mSv
です
 
CTの撮り方に寄ってはもっと少なくもなりますが、レントゲン写真と比べると多いですね、そして全身のCTならばもっと多くなります
 
他に、胃のバリウム造影検査では10~20 mSvとCTとほとんど差がないのです
 
同じレントゲン写真でも、撮る部位、そして機器によっても被曝量は異なります
 
レントゲン写真の機械も良い物が増えてきて、デジタルのレントゲンでは被曝量が10分の1程度に抑えられる物も出てきました
 
 
 
それでは、放射線を浴びると体に影響があるのか、そして実際にどれほど浴びると影響が出るのかについてお話をします
 
 
 
妊娠初期の女性が骨盤部位に100 mSvを超える被曝があると胎児の器官形成に影響がでる可能性があります
 
200 mSvを超えると、発癌の危険性が出てきます
 
一度に1000 mSvを超えると吐き気などが出てきます
 
また、男性の腰、女性の腰に1回で2500 mSv以上の被曝量があると不妊症の原因になる可能性が出てきます
 
原爆での放射線被曝量は平均で3000 mSvですが、4000 mSvを超えるとほとんどの人が死亡してしまい、東海村臨界事故では 20000 mSvと 6000 mSvの被曝量があった二人が死亡してしまいました
 
 
ここまでの文章を読まれて、「レントゲンの被曝ってこんなものなんだ」と感じるか、それとも「レントゲン1回でこんなに被曝量があるの!」と感じるのか、どちらでしょうか?
 
 
きっと私のこれまでの被曝量はものすごい量になっていると思います・・・
 
小さい子の場合にはどうしても動いてしまうので、緊急時には起きている子供と一緒にCTに入らなくてはいけないんです
 
もちろん防護服を着ますが、全部隠れる訳ではありません
 
レントゲン写真、CTと、病気を発見するためには大切な検査です
 
しかし、その反面放射線被曝があることも常に考えながら診察する必要があります
 
もちろん、レントゲン写真を撮ったからといって、すぐに発癌と結びつける必要はありませんので、肺炎、副鼻腔炎などで検査を受けられる方は安心して下さい
 
 
 

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