不活化ポリオワクチン of おひげせんせいのこどもクリニック

不活化ポリオワクチン接種について

1:ポリオワクチンの必要性

 急性灰白髄炎(ポリオ)は脊髄性小児麻痺ともよばれ、日本では自然流行がなくなりましたが、まだまだ世界では流行しているところがあります。 ポリオに感染した場合、治すための有効な治療薬はありません。 ポリオに対する唯一の対処方法は「予防」となります。 そのため世界中の国で現在でもポリオワクチンが接種されています。

2:ポリオワクチンの種類

 ポリオワクチンには経口生ワクチン(OPV)と、不活化ワクチン(IPV)があります。生ワクチン(OPV)は安価で効果が高く、ポリオが蔓延している時代や地域では生ワクチンが必要です。

3:経口生ワクチンの問題点

 経口生ワクチン(OPV)はウイルスの毒性を弱めた物を使っており、ワクチンを接種した人、そして接種しなかった人も接種した人からポリオに感染する危険性がありあす。 これをワクチン関連麻痺(VAPP)と読んでいます。 ワクチンを接種した人がワクチン関連麻痺になる確率は200万接種から486万接種に1回と言われています。 ワクチンを接種しなかった人への感染はその1/2から1/10と言われています。 ポリオが流行している国では不活化ポリオワクチンだけでは流行を抑えれませんが、ポリオが流行しなくなった国では不活化ポリオワクチンに切り替わってきました。 

4:不活化ポリオワクチンを始めた理由

 本来、日本もポリオは撲滅されており、不活化ポリオワクチンを導入すべきですが、現在治験中のワクチンもいつ承認販売されるかわかりません。 そして、現在国内で治験中のワクチンは三種混合ワクチン等との混合ワクチンのみであり、不活化ポリオワクチン単独のワクチンは治験も全く行われていません。 したがって、現在三種混合ワクチンを接種された方は現行の生ワクチンか、輸入の不活化ポリオワクチンのどちらかの選択肢しかありません。 わずかの確率とはいえ、ワクチン関連麻痺が心配で不活化ポリオワクチンを希望される方が多くなって来ております。 それに応えるために国内未承認薬を輸入して接種することにしました。

5:接種スケジュール

接種スケジュールは国によって異なっておりますが、アメリカ方式を採用します

生ワクチンを1回も接種していない場合
 1回目:生後2ヶ月以降
 2回目:1回目接種から8週間後
 3回目:2回目接種から6〜18ヶ月後
 4回目:4〜6歳

生ワクチンを1回接種している場合
 1回目:生ワクチン接種から4週以上間をあけて
 2回目:1回目接種から8週間後
 3回目:4〜6歳

昭和50〜52年生まれの方(この年に生まれた方はワクチンの問題により抗体の保有率が低いため)

 8週程度の間隔で2回接種

6:当院で使用する不活化ワクチンについて

 薬剤名:IMOVAX Polio 0.5mL
 製造元:Sanofi Pasteur
 製造国:フランス
 輸入商社:RHC USA corporation日本支社
 出荷国:中国(香港)
 注射部位・方法:腕に皮下注射、または大腿に筋肉注射

7:不活化ポリオワクチンの副反応について

よく見られる:接種箇所の疼痛、紅斑、腫れ。一過性、軽度の発熱

0.01%未満の頻度
 (1)接種局所:1日~2日以上つづく接種箇所の浮腫・リンパ節腫脹
 (2)アレルギー反応:アナフィラキシー反応
 (3)数日以内に起こる一過性の軽度の関節痛、筋肉痛
 (4)2週間以内に起こるけいれん、頭痛、一過性の麻痺
 (5)接種数時間以内もしくは数日以内に起き、急速に改善する興奮、不眠、不機嫌
 (6)大きく拡がった紅斑

 アメリカの数値を元に考えると、仮に日本人が全員不活化ポリオワクチンを接種した場合に、補償対象となる副作用が発生する確率は5年に1人程度となります。

8:健康被害救済制度について

 ワクチンによる健康被害が起こった場合、定期接種や国内承認済み任意接種のような健康被害救済制度はありません。 輸入商社RHC USAcorporationによる輸入ワクチン副作用被害救済制度による補償制度はありますが、定期接種等と比べると補償内容はごくわずかです。(民事裁判により、病院、医師の無過失が認定される必要があります) 

9:同時接種について

 どの種類のワクチンとも同時接種は医学的には問題なくできます。 しかし、国内未承認ワクチンとして通常の補償制度がないため、健康被害が起こった場合に問題が生じる可能性が否定できず、他のワクチンとの同時接種はいたしません。

    *千葉県立佐原病院の「不活化ポリオワクチン接種について」を参考に一部変更しております。

自費ワクチンで、さらに補償制度も無いに等しいですので、十分ご理解の上お申し込みください。


平成23年5月は数十人分、6月は200人程度のワクチンが確保できております。

ご予約は平成23年5月9日よりお電話、もしくは来院時に受付でお願い致します。
Webからのご予約は人数の把握のため行っておりません。

金額は1回5250円(消費税込み)です。
*今後不活化ポリオワクチンの値上げの情報が入って来ており、接種料金は変動する可能性があります。