ダニ媒介性脳炎ワクチン

 

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ダニ媒介性脳炎ワクチン

ダニ媒介性脳炎ウイルスに感染したマダニ類に刺咬されることで感染し、脳炎を起こします。
世界的には、年間1万人以上の発症があり、ヨーロッパからロシアが中心となっています。中でもロシアが最多感染地域であり、多い年はロシアだけで年間1万人以上の発症が認められています。
 
日本では1993年に北海道の酪農家の方が感染、発症して亡くなっています。
その後、2016年に北海道で1人の感染が確認され、2017年には2人の感染が確認されており、死者も出ています。
2018年には更に1人の感染が確認されており、現在までに感染が確認された5人中2名の方が亡くなっています。
2018年には北大獣医学部の研究グループから、札幌近郊のマダニから一番致死率の高い極東型のダニ媒介性脳炎ウイルスが検出されたことが発表されています。
 
そのため、以前はロシアでキャンプを行う場合など限られたケースでの接種希望者でしたが、現在は道内でのキャンプや公園に遊びに行く等で接種を希望される方が増えてきております。
札幌市内でみなさんが遊びに行くような公園からもダニ媒介性脳炎ウイルスが検出されています。
 
マダニに咬まれないようにするには以下の事を気をつけてください。
公園の草むらに入るような場合は注意が必要です。 
また、ペットの散歩後はペットにマダニがついていないか確認が必要です。
野生動物との接触は避けてください。 
 
ヨーロッパやロシアなどの流行国ではワクチンによって発生数が激減した国もあります。
オーストリアでは90%以上の方が接種を行っており、予防接種開始前には年間1000人近い発生数がありましたが、現在は年間10名以下となっています。
 
現在国内で承認生産されたワクチンは無いため、輸入ワクチンでの接種となります。
 
15歳以下は小児用のワクチンとなり、道内でも接種可能な医療機関がほとんど無かったため当院で接種を開始することとしております。
 
現在の流通価格を元に価格設定を行っており、2019年秋までは以下の金額で接種を行います。
2019年秋以降の金額は決まり次第ホームページに記載致します。

→2019年秋以降もしばらくは変わらず同じ金額で接種ができます。
 
FSME IMMUN 成人用、小児用、共に1回12100円(消費税込み)
 
接種方法、回数は

接種終了後は、60才未満は5年ごとに追加接種、60才以上は3年ごとに追加接種を行います。
 
*輸入ワクチンのため、国内承認ワクチンに適応される「予防接種健康被害救済制度」や、「医薬品副作用被害救済制度」は適応されません。 副反応による被害発生時は輸入代理店等による「輸入ワクチン副作用被害補償制度」が適応されます。

 
LinkIcon輸入ワクチン予診票PDF.pdf